心の病の人への接し方
心の病になったことがないと、心の病を抱えている人にどう接すればいいのかわからないと思います。
昔は私もそうでした。
悩みがないことが悩みというぐらい楽観的な性格でしたので、不登校になる友達や、自傷行為をする人の気持ちがまったくわかりませんでした。
一転して、今はよくわかります。
学校に行きたくない気持ち。
やり場のないストレスが自傷行為として現れてしまう精神状態。
心の病を抱えた人にどのように接するべきなのかをまとめました。
声をかけてあげる
まずは声をかけてあげることが大切です。
「大丈夫?」という一言でもいいです。
心の病とは、ほとんどの人は孤独を感じています。
誰も信用できない。誰も理解してくれない。と殻に閉じこもっている状態です。
そんな時に「あなたには私がついているよ」という気持ちが、心の支えになります。
心配のしすぎはNG
ここが難しいところで、心配しすぎると逆によくありません。
なぜなら、心配しすぎることによって、
「自分がこの人の時間を奪ってしまっている」「迷惑をかけている」と自責の念を抱えてしまうからです。
心配しながらも、いつも通りふるまうことが大事です。
共感する
相手の気持ちの本質は誰もわかりません。しかし、分かろうとすることはできます。
どんなことを考えているのか、どうしてそうなってしまったのかを考えた上で、それを口にしてあげてください。
当たり前のことですが、口に出して言うことで、あなたの気持ちは相手に伝わります。
この当たり前のことが大事なのです。
心の病を抱えていると、「辛いよね」「がんばったんだね」など、自分の気持ちをわかってくれているという事実がほしいのです。
焦らない
実際、本人が一番焦っています。
この状況はどうすればよくなるのか。一生このままなんじゃないか。とゴールのない迷路にいる状態です。
そんなときに、
「がんばって!」などと言われると
「これ以上がんばれない!」
となってしまい、余計に追い込むことになってしまいます。
「ゆっくりでいいんだよ」
「今はつらいけど絶対によくなるから」などと、焦らない姿勢が大事です。
一人にしない
心の病を抱えていると、ネガティブな思考になります。
一人でいると、このネガティブな思考が勝手にどんどん膨れ上がっていきます。そして爆発して、様々な症状となって外に現れるのです。
心配しすぎるのはよくありませんが、いつでも相談に乗ってあげられるようにいることが大事です。
まとめ
鬱というのは自覚しにくい病気です。
私も実際に症状がでるまで、自分が鬱だなんて少しも感じていませんでした。
そんな時、周りがサポートしてくれることで、自覚することもできますし、予防にもなると思います。